カメラノート

天の川の撮影方法

星を撮らない人からすると難しそうに思いがちですが、コツさえ掴めば思ってた以上に簡単に撮れます。

検索すると出てくる記事は似たり寄ったりで、この記事もそうなるかと思いますが、これを読んで少しでも星撮りたいって思ってくれたら嬉しいです。

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準備するもの

  • カメラ

マニュアル撮影が出来るカメラであれば、一眼レフでもミラーレスでも大丈夫です。
高感度耐性が〜とか言いだすと、いきなり脱線するので省きます。

  • レンズ

星を撮るなら明るいレンズが適しています。 ズームレンズであればF2.8のレンズが明るいと言われています。単焦点レンズはもっと明るいレンズも多くあります。まあ明るいに越したことはないですがF4もあれば十分に撮れます。

あと星を点で止めるのであれば広角レンズの方が長秒で撮れるので明るく撮ることが出来ます。

  • 三脚

長時間露光を行うので三脚は必須です。
これは安いもので3,000円程度、高いもので10万円を超えてくるものがあります。
剛性とか耐荷重とか色々とありますが、とりあえずカメラを固定できれば大丈夫です。

自分は最初スリックの3,000円くらいの三脚を使ってました。

  • レリーズ

シャッターボタンを押す際のブレを回避する為のアイテムです。

面倒な時は2秒タイマーで代用することもありますが、あった方が撮影は楽です。これは社外品で安く買えるので、持ってると便利かと思います。

場所と時間

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個人的には、これが一番大事だと思ってます。
とにかく暗い場所選びましょう。自分の場合はとりあえず高原とか山奥とかに行っちゃいます!

街明かりや街灯は強烈なので避けましょう。そして月はとても明るいので、月のない時間帯や新月を狙うといいです。

いいカメラやレンズを使っていても明るい場所では星を撮るのは難しいです。逆に言えば、星を撮るのに適した場所であれば入門機と言われるカメラでも十分に撮れると思います。

 

撮影

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手ブレ防止機能をオフに

長時間露光撮影時は誤作動することがあるからです。

・AFからMFに切り替える

星はオートフォーカスでは基本的にピントは合わせられません。なのでマニュアルフォーカスでピントを合わせます。

・長秒時ノイズ軽減

これは人によるとは思いますが自分はオフにしています。PCでRAW現像時にノイズ処理をするので必要がないのと、撮影時にノイズ軽減処理をすると撮影時間が倍かかり、その間はカメラを操作することが出来なくなるからです。

比較明合成をする場合は光跡が途切れてしまいますし、タイムラプスをする場合も間隔が空きすぎかと思います。

撮った段階でノイズ処理したい場合は、この機能を使いましょう。ただし上にも書いたように、ノイズ軽減の処理に撮影の倍の時間がかかるので注意が必要です。

ピントの合わせ方

・明るい星や、遠くの明かりに合わせる
ライブビューに切り替えて、明るい箇所を拡大しMFでピントを合わせます。

無限遠に合わせる
レンズの目盛りの∞に合わせます。ただ一番端がピント位置だとは限らないので微調整しましょう。慣れてくるとピントの合う位置が分かってくるので、その位置を覚えておくと次からピント合わせが楽になります。

広角は被写界深度が深いので少しばかり大雑把でもなからピントが合います。

・勘で合わせる

明るい星が無く合わせられない、遠くに明かりも無い、レンズに目盛りも付いていない…この場合は気合いで合わせます。無限遠側から少しずつ調整し撮る→調整→撮るの繰り返しです。

とりあえずピントを合わせないと何も始まらないので、ISOをマックスで、シャッタースピードは短めにして、ササッとピント合わせちゃいましょう。

ピントがあったら設定を整えていきます。

 

カメラの設定

基本的には開放で大丈夫かと思います。周辺減光や収差の関係で絞ったとしてもF4くらいが限度かなと思います。

長い方が明るく撮れますが、長すぎると星が流れて線になってしまいます。

ネットや参考書で20~30秒とよく目にしますが、それは広角レンズを使った場合の目安かと思います。星を点で止める場合、露光時間は焦点距離によって変わってきます。

そこで 500ルール というのがあります。

500 ÷ レンズの焦点距離=上限露出時間

(APS-Cの場合は1.5倍、Canonは1.6倍してから割る)

14mmであれば500/14=35.7秒まではOKという計算になります(実際は35秒で撮ると流れそうですがw

上の計算を少し無視してますが自分は14mmなら25秒、24mmなら20秒、35mmなら15秒までという様に上限を決めています。

高いほど明るく写りますが、その分ノイズが出てしまいます。許容範囲に個人差がありますが、だいたいISO1600〜2500くらいで撮っておけば大丈夫かと思います。

(ちなみに流れ星を撮る時は、ISO3200あたりまで上げることもあります)

 

最後に

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自分の場合、14mm付近で撮ることが多いので基本的に
絞り開放、25秒、ISO2000をベースに撮ってみて微調整していく感じです。

 

初めて星を撮った時は、どんな設定にすればいいのか分からず、今思うとあり得ない設定で撮っていましたが、一度撮れちゃえば後は簡単です。

 

場所や天候などの環境によって設定は変わりますし、撮りたい写真は人それぞれです。正解はありませんので、色々と試してみるといいかもしれませんね。