カメラノート

GITZOシステマティックとギア雲台410を使う時に注意したいこと

今回は三脚と雲台についてのお話です。タイトルの通りめっちゃピンポイントな内容なので、興味ない人には、本当に何の参考にもならないかと思いますw

今メインで使っている三脚がGITZO GT3532S システマティック 3型3段(旧モデル)です。
雲台はマンフロットのジュニアギア付き雲台 410 を使用しています。

今回は、この組み合わせで使おうとした時にぶち当たる問題について書き残します。

まずギア雲台とは

3WAYの基本的な動きをギアで行います。

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可動域は、フロント -30° / +90° 

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側方 -90° / +30°

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パン回転角度 360°です。

ハンドル一回転で7.2度動く仕様なので、細かな調整が簡単になり構図が作りやすい、水平が出しやすいなどのメリットがあります。

通常の3WAY雲台で構図を作る場合、パン棒を緩め、動かし、締める 3動作が必要ですが、ギア雲台はその手間が省けます。そして、その際の構図の微妙なズレも無くなります。

縦パノラマや、横パノラマも素早く簡単に撮ることが出来ます。

また、微調整だけでなく粗調整も出来るので、ハンドルをめっちゃ回さないとダメなんてこともありません。

 

デメリット

重い

ジュニアって名前がついてますが、全然ジュニアってサイズじゃないですからね、こいつ1220gありますから。

動き物は無理

動物や野鳥、飛行機などの動き物は厳しいです。ギア雲台で撮る被写体じゃないかと思います。

衝撃に弱い

構造上衝撃に弱く、誤って落としたりぶつけたりすると、内部で破損することがあるみたいです。ただ、弱いとは言え、そんなに神経質にならなくてもいいかなと個人的に思ってます。毎日車に揺られてますが特に異常はないです。

 

被写体は風景、車移動と言うことを考えると、自分にはデメリットはほぼ無く、メリットの方が遥かに大きいです。何かのトラブルで買い替えが必要になったとしても、また同じものを買うと思います。

 

ぶち当たる問題とは

ここからが本題です。

①三脚と干渉して可動域が制限されてしまう
②上方向は30度までしか動かない

以上の2点です。これを解決していきます。

 

GITZO GT3532S システマティック 3型3段(旧モデル)
マンフロット ジュニアギア付き雲台 410

あくまで上記の組み合わせの場合です。

 

 三脚と干渉して可動域が制限される

どういう状態か、写真見た方が分かりやすいと思うので。

まず、三脚にギア雲台をそのまま付けた場合です。

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 上方向に向けると、15度いかないところで三脚部分と干渉してしまい、これ以上は上を向きません。

解決法

センターポールとアッパーディスクを使います。
ジッツオ GS3512S センターポール (旧モデル
ジッツオ GS2320D アッパーディスク

 

  • まずセンターポールのみの場合

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先ほどよりは改善されましたが、20度のところで止まってしまいます。

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これはセンターポールに付属されているアッパーディスクが大きいので、そこと干渉してしまうからです。

 

  • センターポール+アッパーディスクの場合

先ほどよりも小さいアッパーディスク ジッツオ GS2320D に変えます。

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この方法なら、三脚やアッパーディスクと干渉することなく、ギア雲台の可動域の30度までフルに使うことが可能です。

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先ほどと別角度の写真ですが、ギリギリ当たらない感じです。

GITZO アッパーディスクキット(2ピース) GS2320D

GITZO アッパーディスクキット(2ピース) GS2320D

 

上方向は30度までしか動かない

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こういう仕様なので仕方ないんですけどね!ただ、どうにもならないかと言うと、そうでもないです。

解決法①

プレートを本来と逆向きに付ける。そうすることにより、カメラが本来の装着時と逆向きになります。

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そうすると可動域も逆になり、上方向90度、下方向30度になります。

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注意点としては、本来とノブの位置が違うので操作がし難い点ですかね。

解決法②

三脚自体で角度をつける。三脚の手前の足を一段開くことにより、三脚自体で角度を出す方法です。三脚自体が水平じゃなくなりますが、条件が合えば、手っ取り早い方法かなと思います。

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まとめ

自分が、この組み合わせで買おうと思い下調べをしている時に、ぶち当たった問題なので書き残してみました。

ピンポイントな問題なので、なかなか情報が無くて、かなり調べた記憶があります。

実際に使っていて30度以上も上へ向けるこはあまり無いですが、可動域は広い方がいいですしね。

だらだらと書いてみましたが、今後の三脚や雲台選びの参考になれば幸いです。